Z式イクサイスユニット・換装システムについて

ゼロのZ式イクサイスユニットには換装装備が多く存在します。ここははそれらの装備について纏めた項目です。


形態一覧

Z式イクサイスユニットの換装装備は、通常形態を合わせ8種類。
それぞれの形態には外観がかなり変わる固有の改造オプションも存在する。
( )内は下の表での略称。

PhenomenonGunner(PG) ペンギン帽子の通常形態。射撃と高相性。
SwiftCutter(SC) ネコミミモード。高速近接戦闘型。
RapidHopper(RH) 兎耳の形態。ジャンプを駆使した空中戦型。
BreakDigger(BD) 犬耳の形態。四肢を活かした体術向け。
RedinDueler(RD) トナカイ角の形態。格闘戦の総合力強化型。
RiotFixer(RF) 狐耳の形態。特殊能力戦闘オプション指向型。
GuardAvanger(GA) 天使翼冠の形態。重装甲。ボレアリス強化オプション付き。
ForbidDriver(FD) 悪魔翼冠の形態。ステルス性が高い。

形態別強化性能表

形態ごとにどの程度基礎能力に影響を与えているかを大雑把にあらわしたもの。
+2で、実力の近い相手がはっきり変化を感じ取れる程度。
「IN」は、全形態共通のコアとインナーウェアの分。
IN PG SC RH BD RD RF GA FD
ATK +1 +1 +2 +2
DEF +1 +1 +1 +2 +1 +3
AGI +1 -1 +3 +2 +1 +1 -3 +2
ACU +2 +1 +2 +1 +1
SEN +2 +1
ENP +2 +1 +1 +2
縦の項目内容
ATK(attack):攻撃サポート。筋力面などの補助・強化。
DEF(deffence):防御性能。ユニット自体の防御力。
AGI(agility):運動性能。どれだけ生身の運動性能を活かせるか。
ACU(accuracy):精度サポート。主に銃器の命中精度補正やスタビライザによる安定性。
SEN(sence):センスサポート。精神集中補助効果のようなもの。
ENP(energy pool):ユニット内部のエネルギー蓄積容量。

装備詳細

このリストの記載順はそのままその形態の開発された順。
ただしオプション等は開発時期がバラバラ。
通常形態(PhenomenonGunner_フェノメノンガンナー)
Z式ユニットの基本形態であるペンギンを模した装備。
他の換装装備にあわせ、後ほどフェノメノンガンナーと命名されている。

この形態は全形態中でもトップクラスにエネルギー保有量が多く(イクサイスユニットの上着はエネルギープールの役割も若干持っており、被服面積が広いものほど保有量が高くなる)、また、ひさしの裏側にスナイプゴーグル形成デバイスがセットされており、最もサザンクロスとの相性が高い形態という事でガンナーの名が冠された。
エネルギー総量が高めのため、サザンクロスのみならず、コストが高めのボレアリスの形態全般とも相性が高い。

頭部後ろに浮いているペンギンの足状の部分は、リモートデバイス(本体から離れて動作するデバイス)の試作。
定位置に浮いたままで、随意に動かしたりは出来ない。
剰余エネルギー等を排出するリボンの拡張ユニットなのだが、ゼロが着用者だとエネルギーがそもそも余らないのでただの飾りになっている。

■スナイプゴーグル
X式のゴーグルの技術転用によるもので、肉眼より高精度の照準を定めるために使用する。ユニット経由で照準を伝送するため、肉眼で認識する部分は殆ど見た目重視のハッタリであるらしい。
SwiftCutter_スウィフトカッター
近接高速戦闘を指向した軽装形態で、猫を模している。
全形態中最も軽装であり、特に腕の動きを阻害しない服装になっている。通常形態より機動性に優れ、逆に防御性・エネルギー量に劣っている。

Z式ユニットは、バランス感覚を強化するシステムとしてスタビライザを持っているが、尻尾を持つ装備では尻尾がそれに相当する。
通常形態では帽子から延びたペンギンの手が該当。

換装装備の中でも最初に開発されたものであり、コンセプトも厚着の通常形態と対照的なものを目指しているため、全形態中最も軽装であり機能的にもシンプルなものになっている。

■専用シューズ
通常形態のブーツより小型の靴。足音を相殺する効果を持つ。後述のForbidDriver開発後に技術転用されたもの。
RapidHopper_ラピッドホッパー
空中戦闘を指向した形態で、兎を模している。
空中戦といっても飛翔ではなく跳躍。やはり軽装になるため、防御やエネルギー面は通常時より低下する。
専用のオプションユニットのブーツを装備している。
また、ジャンプ上昇・下降時の空冷効果を期待して、リボンが頭部前面に装備されている。
なお、尻尾状のスタビライザは存在しないが、長く延びた兎耳状のパーツがスタビライザとなっている。

■ラビットブーツ
この形態用のオプションユニットで、跳躍力を高め着地時のショックを吸収する効果を持つ、ジャンプ攻撃強化用のブーツ。
BreakDigger_ブレイクディガー
近接体術戦闘を指向した形態で、犬を模している。
他の形態のジャケットがワンピース・スカート中心のなか、ベストのような形状のジャケットをもつ。
また、グローブ・ブーツが専用の物へと変更される。なお、この装備のときゼロは髪をおさげ状に纏め、先にリボンを装着する。

■トライフリッカーカスタム・トライシューターカスタム
これらは正確にはイクサイスシステムの一部ではない。
米国トライ社製の格闘戦用防護グローブ「トライフリッカー」および、格闘戦用防護ブーツ「トライシューター」に、イクサイスユニットの一部として通常のブーツ・グローブの代替機能を組み込んだものである。
例えるならば、ガットやグリップを自分好みに張り替えたスポーツメーカー製テニスラケットのようなもの。

■トライフリッカーカスタム2「ケルベロス」
トライフリッカーカスタムにさらに改良を加え、拳から腕にかけての範囲に通常の身体強化機能の効果に強化をさらに上乗せする装備。頑丈とはいえないゼロの両腕でも、激しい体術戦闘に対応することが可能になる。
裏側にボレアリスをセットすることで、ナックル部分に爪を生成したりする事も出来る。

■テレポートサポーター「アヌビス」
ゼロの能力の一つテレポートαは、短時間に連続使用すると、着用者とユニット内の空間認識にずれが生じ、平衡感覚に支障をきたすという弱点を持っている。これはその弱点を緩和するための装備。通常のヘッドセットと交換して装備する。
角状に伸びた「耳」部分と、リボンとセットになってるジャイロ装置のセットで、通常のスタビライザーシステムより高い精度で空間認識を可能とする。
とはいえ、弱点を完全に補えるものではなく、やや緩和する程度。
RedinDueler_レッドインデュエラー
これも近接戦闘重視の形態であるが、SwiftCutterに比べて軽装化を抑え、攻撃・防御面共に安定強化を指向している。バランス的にはX式に近い。
最大の特徴はトナカイを模した角と、偏光操作により赤色となるジャケット。被服面積は通常形態より狭くなっているが、被服部分を積層させる事で通常形態と同等以上の防御性と保有エネルギー量を得ている。
ひらひらしたスカート部分が無い事と、ブーツが脚力強化を高めたものに変更される事から、機動性も通常形態より向上しているといえる。

近接戦闘では最も優れた形態と言えるが、外見が余りにクリスマスなので時期を選ばず着づらいという欠点がある。
RiotFixer_ライオットフィクサー
建前上は超能力戦闘指向形態となっている、キツネを模した形態。
配色に白が多く、スカートの代わりにキュロットスカートを着用している。また、この装備のときは髪をポニーテールにまとめ、リボンで束ねている。

ゼロの超能力を強化する事を目指したサイオニックブースターを組み込んで設計されたものの、彼女自身のサイキック能力はあまり戦闘向けではないため、明確なコンセプトの無くなってしまった形態。
一応、テレポートによる座標ズレに対して通常形態より適応能力がある。
サイオニックブースターが彼女の精神エネルギーに反応して、集中力を若干高めるという予想外の効果を発揮したため、術戦闘指向形態と解釈する事も出来る。

装備自体は比較的軽装であるが、上記の反応の副作用で、偏光操作フィールド上に薄いエネルギーシールドを常に纏うため、防御性能は通常形態に劣らない。なお、尻尾部分が、エネルギープールになっているため、エネルギー量でも通常形態に劣らないという特徴を持っている。

■サイオニックブースター
この形態の固有システムで、本来は着用者のサイコキネシス・パイロキネシスなどの放出型超能力の増幅強化を可能とするシステム。ゼロの超能力はそれらのものを含まなかったので、意味が無くなってしまったが、先述のような効果が得られたため、増幅器部分はそのまま装備されている。
この副作用は出力器を必要とせず発現するため、出力機を担当するはずだった尻尾部分に空きスペースが出来た。そのため、代わりにエネルギープールの機能が付与されている。

■フライングソードシステム「ナインテイル」
RiotFixerの尻尾部分に2基内蔵されている攻撃システム。
アイスソード・グレイシャルガン両システムの技術を転用したリモートデバイスで、本来はサイコキネシスにより浮遊させて操作し、テレパスによる遠隔起動で氷刃形成攻撃もしくは冷気射撃を行う武器。
しかし、ゼロがどっちの能力も持たないため本来の効果は発揮できない。一応手で持てば氷刃形成も射撃も可能。
申し訳程度に浮かして動かす事は出来るので、威嚇・かく乱用のおまけ装備として残されている。

リモートデバイスの精神コントロール技術の研究成果でサイコキネシスとはまた違う方法での操作が可能になってきたため、ややぎこちないものの当初の目的に近い効果を得られるようになって来ている。
GuardAvenger_ガードアヴェンジャー
防御能力強化を指向した、天使を模した形態。
正確には頭部ユニットにより天使の翼を模した姿。防御だけではなく、防御からの反撃も重視した形態であるため、攻撃力・持久力の面でも通常時より強化される。
ジャケットは通常形態に近い被服面積を持つ上、RedinDuelerと同様の積層生地になっている為、防御力・エネルギー保有量共に全形態中最も高い。
グローブ部分は、固有装備でありボレアリスを強化する手甲に換装される。
偏光操作により全体的に配色が白に、縁取りの線は薄い紫となるため、バランスのみではなくカラーリングもY式に近くなる。

全体的な性能は高いが、動作コストが向上する事と、重装化により機動性が低下する事がゼロの戦闘スタイルと相性が悪い事もあり、やや運用しづらい側面も持っている。

■ボレアリスブースター
GuardAvangerの両腕に装着される、やや大型の手甲状のユニット。
ボレアリスの収束結合能力を強化する効果を持つ。これによって強化されたボレアリスは、通常時だと2本共使用して形成・維持していた武装を1本だけで形成・維持する事が可能になる。
この状態だと、最大で通常時のボレアリス4本相当の出力の武器を生成する事も可能になる。ただし、形成維持コストが減少しているわけではないので、高出力の武装を使うと消耗も比例して激しくなる。

■サイウイング・サイキュリオ
この形態専用の特殊換装装備。
それぞれ天使の翼・天使の輪を模したリモートデバイスで、翼冠状の通常のヘッドセットと交換して装備する。
サイウイングは、重装のGuardAvangerに推力を足して、強引に機動性を向上させるためのスラスターのようなユニットとして開発されたもの。しかし、ナインテイルと同じ理由で殆ど機能しなかった。
その対策として追加開発されたのがサイキュリオで、精神波を強化して、念動力やテレパス無しでのリモートデバイスコントロールを計ったもの。これによってサイウイングの使用は可能になったものの、発動コストがかなり大きくなってしまい、高性能ながら運用しづらい装備となっている。
ForbidDriver_フォービッドドライバー
隠密戦闘を指向した、悪魔を模した形態。
偏光操作機能を強化・拡張するマント状のオプションユニット、ディスプレイサークロークが最大の特徴。
マントを除けば全形態中でもSwiftCutterに次いで軽装で、機動性も高い。
やはりその分だけ防御性能とエネルギー量が犠牲になっているが、元々、攻撃に対しては避けるか狙われない事を目的としているため、防御力の低下は余り問題にならない。

視覚・聴覚および、機械センサーらに対して高い隠匿性能を得るために各所に独自の機能が組み込まれている。

■専用グローブ
GuardAvangerのボレアリスブースターから技術転用された、ボレアリスの形態維持力を若干強化する機能を持つグローブ。
あくまで維持力のみの強化であるため形成できるサイズは変わらないが、維持コストが低減されるため、よりボレアリスを運用しやすくなっている。

■専用ブーツ
RappidHopperのブーツから技術転用された、高いショック吸収性・消音効果を持ったブーツ。シンプルに足音をかき消す。

■ヘッドセット
やや前方に指向した効果範囲の狭いジャマーを内蔵しており、自分に向かってくる誘導兵器を無効化する事が可能。ユニット制御中枢が電子回路とは異なるZ式ならではの無茶な装備。
また、他の形態で装備している大型のリボンは存在せず、小型のリボンが側頭部両側に装備される。リボンの面積不足は、各所の三角形のフリルのような部分とマントが補っている。

■ディスプレイサークローク
ForbidDriverの高いステルス性の要となっている、マント状のオプションユニット。形状はコウモリやステルス機のイメージ。
普段はひらひらしたマントであるが、着用者の任意で広げた状態に張る事が可能。降下時に空気抵抗を稼いだりする事が可能。

偏光操作機能を強化し、通常だとコストの高い全身光学迷彩を容易に発動可能にする。クローク表面に音波吸収性をもったコーティングが施してあり、レーダーに対しての対策も取られている。
ただ、これらのミサイルやらレーダーやらの軍事兵器が対個人レベルで運用される機会もそうそうある訳では無いので、気分演出用のオプションに近い。
なお後日、この装備で赤外線センサーを有する敵と交戦して痛い目をみたゼロからの要望により、偏光操作の拡張機能として赤外線遮断システムが付与され、赤外線センサーを誤魔化す事も可能になった。