人物資料

各キャラについて、その設定などを大雑把に纏めたものです。
イクサイス関連の専門用語については「イクサイス資料」のページで解説します。

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ゴースト中登場人物
ゼロ 本名:氷雨 零華(ひさめ れいか) 11歳
三姉妹の三女で、Z式イクサイスユニットを装備する。
ユニットに身を包んでいる時はゼロと名乗る。
日本人だがアルビノ(先天性白子症)のため、白い肌と髪、赤い瞳を持つ。(ただし、瞳は色素がある程度残っているため赤黒く、そのため矯正が必要な程には視力が落ちずに済んでいる。)加えて非常に病弱だったため、殆ど外出する事が出来ない体だった。
6歳の時両親を同時に失っている。

11歳の誕生日に、水希よりZ式イクサイスユニットを渡され、それを着る事で自由に外出する事が可能になった。
今まで外出できなかった時間の分を取り戻すべく、無茶な冒険に勤しんでいたある日、剣爺と出会い、更に絶体絶命の危機に遭遇する。
そこを師匠に救出され、以降足繁く彼の元に通っては剣を習う。
剣爺に魔術を習ったり、荻月と共にあちこち旅をしたりしながら現在に至る。

旅の途中で負った傷の中で、消えない傷跡が二つ身体に残っている。一つは右手首外側にあり、もう一つは左脇腹。
共に大きな傷跡ではないが思念がこもっていて消えない類の傷跡。

彼女の旅の目的は、イクサイスユニット無しで太陽の下に出られる体になる方法を探す事。
とりあえず、「魔剣ストームブリンガー」と「万病の治療薬」を探して回っている。

イクサイスシリーズ開発主任・氷雨水希より、Z式イクサイスユニットのモニターテストを行うよう要請を受け、「モニター」を求めて旅に出た結果、「ユーザさん」のところに辿りついた。

■性格
性格は子供っぽく快活。時々達観したところも見せたりする。
ただし現在の元気な雰囲気はイクサイスになってから(=丈夫な身体になってから)出来てきた部分が多く、以前は明るく振舞おうとはするものの基本的には大人しい雰囲気だった。
着衣や体調に気分を左右されやすい側面を持っており、現在でもユニットをメンテナンスに出していて着られない時などは、妙に大人しくなったり不安を隠せなくなったりする。

早朝の静謐な空気の中を散歩するのが趣味。

■能力
来歴感知の特殊能力「スキャニング」と、空間転移の特殊能力「テレポート」を持つ。
剣術を始めとした武術は、弱い体を少しでも鍛えるべく幼い頃から両親に習っていた。両親を亡くしてからは姉のユキに、現在は師匠に習っている。
剣爺に習った魔術でもかなりの筋の良さをみせた。肉体的に脆弱だった分だけ、精神依存の能力の素質は高かったようである。
これら多くのスキルは、彼女の一人旅(荻月は一緒だが)においてその生存確率を大きく上げている。ただし、まだまだ実戦経験が浅いため、熟練した戦士達には到底敵うものではない。
体質から来る持久力の低さも、彼女の能力を制限する大きな枷となっている。
荻月
Z式イクサイスユニット付属のサポートユニット。
名前は仙台銘菓「萩の月」が元らしい。黒地で額に月のマークが入っている。身体はナノマシンの集合体。
基本的にAI人格が付与されているサポートユニットの中において唯一、人間の魂を固着させる事で人格を付与れた特殊な個体。宿っている魂は、氷雨水希の祖父、つまりゼロの曾祖父に中る、明治に生まれ第二次大戦末期に戦死した人物のもの。

ゼロをからかったり、剣技の試し斬りの的にされたりしつつも、サポートユニットとして、また保護者としてゼロの側に居ながらずっと見守り続けている。

■性格
性格は、死亡した時期からそのまま来ているため「じいさん」。
年長者の余裕が垣間見えるが、時折子供っぽい事を楽しんだりもする。
日向でお茶をすすったり、時代劇を鑑賞したりするのが趣味。

■能力
サポートユニットの基本機能(メンテナンスおよび緊急時の強制停止、空間結合収納機能)。
エネルギー切れを起こしやすいZ式のための専用機能として、本体ユニットの動力補給が可能。
人間だったころは出鱈目に強かったらしい。
剣爺 本名:イルファイネ・H・シュタインバルデン[世 剣になった時点で115歳程
ゼロが所持するインテリジェンスソード。喋る剣。
剣爺という呼称は、長ったらしい本名の変わりにゼロが付けた元々は人間であり、かなりの実力をもつ魔術師だった。ただし、「人をいかに美しく殺すか」を研究テーマに掲げ、研究に明け暮れる性格破綻者でもあった。

ある時、魔術が一切通用しない敵に挑んでしまい瀕死の重症を負う。そこで丁度ゼロに遭遇し、秘術で自身の身体を剣に変え彼女に託す。
しかし結局窮地を脱出する事は出来ず、師匠に救出されてどうにか事無きを得る。
現在は剣の身体のまま、己の研究成果をゼロに教授しては実践させようと目論む日々を送る。

■性格
性癖・思想は常軌を逸しており、狂人と言っても過言ではないレベルだが、普通の会話をしている間は比較的紳士的。一応は貴族の生まれであることが理由であると思われる。
世紀を跨ぐほど生きている割には、余り年寄りっぽい性格をしていない。
研究に没頭し過ぎていて老いるのを忘れてた、などと彼は語っている。

■能力
装備者と知識をリンクさせ、彼が持っている魔術知識を装備者に一時的に与える事が可能。
装備者は、魔術発動のノウハウさえ持っていればそれら術の行使が可能になる。
なお彼の編み出した術は全て、発動の際に指先で術式を刻む必要があるため、剣の身体となった現在は彼の独力で使用することは出来ない。
剣としての性能は脆弱で、使うと刃こぼれするどころかすぐに折れそうになる。ただし、折れても大きな欠片を紛失しなければすぐに自己修復する。

周辺人物
ユキ 本名:氷雨 ユキ(ひさめ ゆき) 17歳
三姉妹の長女で、Y式イクサイスユニットを装備する。
ユニットに身を包んでいる時はユキと名乗るが、本名もカタカナでユキなので特に変わらない。
170センチに近い、女性にしてはかなりの長身。
彼女の黒髪は光を反射しやすく、明るい所では銀髪のように見える事もある。

12歳の時、父・碓氷(うすい)と母・天雨(あざめ)を同時に失う。
半年ほど後に、叔父の氷雨水希を説得し保護者として家に帰って来てもらう。
その間の半年は一人で氷雨家を切り盛りしていた。(この間、独力ではないものの、拡散しそうになる両親の遺産を守り抜くという離れ業を見せた。これにはその時助力をした輸送班長も一目置いており、彼が年下のユキを「殿」付けで呼ぶ理由になっている。)
なお、水希も家事家計に関してはズボラでまるで役にたたないなため、現在でも彼女が氷雨家の生命線であると言って良い。

容姿端麗・文武両道・家事万能なのだが、繊細故に痛みやすい髪と、身長の割に見事なぐらいに平らな胸が最大の悩み事。

■性格
冬をイメージさせる名前とは対照的に、性格は非常に温厚。
芯がしっかりしており、頼もしい側面も持つ。妹達にとっては優しくて頼もしいお姉さんである。お約束的に怒ると怖い。

■能力
一子相伝という訳ではないのだが代々氷雨家に伝えられている武術である、五行式闘術・水気、通称「氷雨流」を使用。
氷雨流は、武器を選ばない「戦闘スタイル」の流派であり、イクサイス時を含め、彼女達が武器を色々と使い分けられるのはこの闘術が基礎にあるからである。
彼女は特に片手剣と刀に精通している。
ショウ 本名:氷雨 晶(ひさめ あきら) 14歳
三姉妹の次女で、X式イクサイスユニットを装備する。
ユニットに身を包んでいる時は、本名を音読みしてショウと名乗る。
同年代の女の子と比べてやや小柄だが、アンバランスに胸は大きめ。身長で20センチ近い差がある姉のユキより、数字の上でも大きかったりする。

やや年の離れた姉妹の次女として、良い具合にゼロとユキを繋いでいる。
もっぱらゼロと二人で暴れてはユキに叱られる、といった感じではあるが。
ゼロがイクサイスになってまともに戦えるようになってからは暴れ放題である。

10歳の頃、小学校のクラスの男子と女子が全面対立した事があった。
そのとき彼女は、先に手を出した男子をカウンターでねじ伏せ、そのまま一人で男子全員をKOしてしまった、という豪快な経歴を持つ。以降男子にも一目置かれている存在。

■性格
基本的に御転婆娘。一番得意な科目は体育というタイプ。
ゼロと同等もしくはそれ以上に子供っぽい側面を持つ。故に姉妹喧嘩はまさに「子供の喧嘩」になる。
しかもイクサイスの戦闘能力まで駆使して喧嘩するので相当に厄介。
活発な性格と裏腹に、真剣に徹する時は氷のような冷静さが現れるという二面性も持つ。

■能力
両親と姉を師とし、彼女も「氷雨流」を基礎としている。体術と、直剣の二刀流が中心。四肢をフルに武器として活用する術に長けるため、混戦や乱戦を得意とする。
幼少の頃から非常に高いスタミナと打たれ強さを誇っており、持久戦にも強い。
また、性質が対立して同時に習得・使用が難しい技術などを抵抗無く扱う能力を持つ。
それにより、X式ユニットの固有装備である氷剣と炎剣の性能を充分に発揮する事が可能。
正宗
X式イクサイスユニット付属のサポートユニット。
名前は「伊達政宗」がモデル。名の通り右眼に眼帯をした姿をしている。
所謂「おサムライ人格」のAIで、ござる言葉で話し、なかなかに礼儀正しい。
破天荒な性格のマスター(ショウ)に振り回されっぱなしの様子。
ぎゅうたん
Y式イクサイスユニット付属のサポートユニット。
名前は仙台名物「牛タン」より。牛模様。
AIで、性格はチンピラっぽい。多分馬鹿。あと、人の名前を覚えようとせず仇名ばかりつける。
温厚なユキを怒らせることが出来るレアなキャラ。
氷雨主任 本名:氷雨 水希(ひさめ みずき) 34歳
ゼロ達三姉妹の父親の弟。つまり叔父にあたる人物。
日本の大手企業グループである「フィールインダストリ」の家電事業部門、「フィールエレクトロニクス(Feel-E)」の社員。
家電事業部門・企画開発部の分室である通称「イクサイス開発室」、別名「氷雨研究所」の責任者。
開発部分室室長で、イクサイス企画開発課課長。研究所所長で、イクサイスシリーズの開発主任。
このあたりの称号は、彼が適当に名乗っているものなのでどこまでが正当なものか怪しい。他人には己のことを「氷雨主任」と呼ばせたがる。これは身内達が相手でも同様。

大学を出た後にドイツに留学、帰国後はフィールに入社して仙台で一人暮らしをしていたが、兄夫妻が逝去した後に姪のユキより説得され、ゼロ達の住む現在の家に帰ってきた。
その際、技術はあるが問題のある彼の性格を持て余した会社側により、新たに設立した開発部分室の室長に任命(実質左遷)される。
しかし彼はそこで技術を遺憾なく発揮、イクサイスシリーズを創りあげ、これが予想外に高い評価を得られるに到ったため、会社側としては複雑な気分のようである(何故かフィールの代表取締役とは仲が良かったりするが)。

現在は趣味との境界が曖昧な研究に夢中の日々を送っている。

■性格
信条は「女の子と精密機械の扱いはガラス細工より繊細に」。非常に高い技術力を持っているが性格に難あり。自称「萌えの求道者」。要するにオタクで、さらに無駄に元気が良い。

■能力
彼も親から氷雨流の手ほどきは受けているのだが、研究と趣味に没頭していてさっぱり精進していないため、大して強くない。
Z式イクサイスユニットに含まれる一部の魔力回路を扱うために、魔術の知識もある程度身につけている。
工場長 本名:アトラ・ボストーク 43歳
ロシア出身の元軍人。数年前に辞めて日本に来た。
豪快な性格と傷跡だらけの逞しい外見とは裏腹に、非常に器用な指先を持つ。
同じくロシア出身の奥さんがいる。

幼い頃祖父から、祖父が日露戦争の際に出会い盟友になったという、敵軍の「サムライ」の話を聞かされて育ち、日本の「サムライ」に強く憧れる。
成人して軍に入隊、部隊を率いる程度には出世をしたが、そこで己を磨いていても「サムライ」には出会えないと考えるようになり、軍を辞めた後、同じく軍を辞めた数人の部下と共に日本へ来た。そこで氷雨水希と遭遇する。
軍時代、彼の班は主に精密機械の操作や整備を担当していたため、機械工学の高いスキルを有していた。現在はその経験を生かして、部下と共に開発分室専属工場で腕を振るっている。

ちなみに、彼の祖父の話に出てくる「サムライ」とは、人間だった頃の荻月の事だったりする。
輸送班長 本名:イミル・ベイカー 40歳
出身地は不明。とりあえず日本人ではない。
凄腕の国際的ブローカー。フィールの社員ではなく、分室の客分のような立場の人物。輸送班長という肩書きは、彼のブローカー能力を元に氷雨主任がノリで付けた物である。
他所の研究機関が内緒にしていて入手しづらい部品などを、手際よく仕入れてきたりする。

元々はフィール代表取締役の男に専属するブローカーだったが、彼の紹介で氷雨水希の元へ来た。そこで何やら意気投合して現在に至る。周辺人物の中で、最も氷雨主任のノリについていく事が出来る人物。彼自身も相当変人である。

非常に長身痩躯だが、かなり猫背であるため幾分か低く見える。
切れ長のツリ眼で上目遣いの三白眼。これらが相まって外見的にもかなりの怪しさが漂う。

実は、三姉妹+研究所スタッフの中では最強の人物だったりする。
整備班長 本名:リヒャルト・メイスン 26歳
ドイツ出身。氷雨主任がドイツに留学した際に、現地の大学で出会い親友となった。
卒業後、彼の元を訪れるべく日本にやってきた。
現在はイクサイス開発室で氷雨主任の下、大学で学んだ機械工学の技術を存分に発揮している。

整備班長という肩書きがついているものの、整備班というチームがある訳ではない。彼のメンテナンス技術の高さから氷雨主任がノリで任命したものである。その肩書きも相まって、いつの間にか研究所内の機械の修理は片っ端から彼に任されるようになっ
てしまった。イクサイスユニットのメンテナンスも主に彼が担当する。
特に、旅先で無茶をして帰っては彼の世話になっているゼロからの信頼は厚い。

幼少時の怪我で右眼を負傷、隻眼となっている。また、現在は左眼に片眼鏡をかけている。
師匠 本名:光桜 刻也(みさくら ときや) 32歳
ゼロの命の恩人であり、剣の師匠。出身は日本だが現在はヨーロッパの山中に住んでいる。早くに妻を亡くし、その後持病の呼吸器疾患の養生も兼ねて、妻の故郷でもあるヨーロッパ山中に移住した。
彼を知る人物には「剣聖」と称えらるほどの優れた剣士であり、荻月曰く「どんなに素質に優れた者でも50年近く修練しないと到達し得ないレベル」。

■能力
納刀した刀を腰に差さず、常に利き腕と逆の手に持つ特殊な構えの抜刀術、「光桜一弦流」を使用。
彼に剣の師は居らず、使い手は現在彼しかいないため(ゼロはまだ習得度が不十分)ため我流と言っても良いのだが、彼に言わせると「この流派には既にこの名前がついていた」との事。
ゼロのテレポートαによく似た、短距離の空間を瞬時に踏破する能力を持つ。
日向先生 本名:日向 すずらん(ひゅうが すずらん) 36歳
ゼロの家からそこそこ近い街中で、主人と二人小さな医院を営む女医さん。双子の娘が居る。
氷雨主任が彼女の父の弟子だった、という良く分からないコネでゼロの主治医も担当している。
非常に優れた医療技術を持つが、メスではなく剣で人を助ける仕事を本業にしているため、余り患者はとらない。

■能力
剣術流派「君影一閃流」を使用。また、常人離れした洞察力を持ち、戦闘中でもそれは遺憾なく発揮される。
おそらく、この世界に存在する主婦の中で最強の人物。